〈とりびあ〉障害者専門の歯科医院
2016年05月01日更新
栃木県さくら市に障害者専門の歯科医院 全身麻酔の治療可能
知的な障害などで通常の歯科治療が難しい患者を対象にした歯科医院が氏家にオープンした。
歯科治療に恐怖心があって治療中に動いてしまうなどの理由から治療が難しい場合に、全身麻酔下での治療が行える設備やスタッフを整えている。障害者専門で全身麻酔も行える歯科診療所は全国でも少ないという。
オープンしたのは「文光会スペシャルニーズセンター」。３月まで国際医療福祉大学病院歯科口腔（こうくう）外科医長を務めた菊地公治（きくちきみはる）センター長（39）が市役所北側の文光会渡辺歯科医院の隣接地に平成28年4月１日、開業した。
菊地センター長によると、知的障害や精神障害があって治療に協力できない患者が、恐怖心や反射から治療中に動いてしまうと危険なため、一般の歯科医院では対応が難しい。菊地センター長は「治療できずに歯を失い、健康を損なう障害者は多い。そういう人たちに普通の歯科治療を提供したい」と、以前から非常勤で口腔外科手術を手伝ってきた渡辺歯科医院の渡辺信夫（わたなべのぶお）理事長の協力を得て、独立開業を決意したという。
診療は月～水曜日は午後２時～５時半、木～金曜日は午前９時～正午と午後２時～５時半。
(問)文光会スペシャルニーズセンター０２８ー６８２ー７２３８。