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〈とりびあ〉日本3番目のハイブリッドER室ー自治医大さいたま

2016年05月01日更新

自治医大さいたま医療センターに日本3番目のハイブリッドER室

 さいたま市大宮区にある自治医科大学付属さいたま医療センターが4月1日、埼玉県内では8番目となる
救命救急センターの指定を受けた。センター指定に合わせて、救命救急センターでは日本で3番目となる
ハイブリッドER室を整備。救命救急センター長で、自治医大総合医学第1講座教授の守谷俊氏は「検査、
治療の時間が圧倒的に短縮できるようになる」と話す。
 新設されたハイブリッドER室では、搬送された患者を移動させることなく救急初期初療、CT、血管造影、
緊急手術を行うことが可能になる。手術台の上にはディスプレイも設置されており、即時に画像や電子カル
テが表示される。守谷氏によると、大阪府立急性期・総合医療センター、都立墨東病院に続いて、救命救急
センターでは日本で3番目になるという。
自治医科大学付属さいたま医療センターのハイブリッドER室
 救急現場においては、CTなどの検査室への移動時間やベッド移動の際に体を動かすことが、重篤な結果を
引き起こす原因になり得る。守谷氏は「CTは『死のトンネル』と言われることもあるが、ここではそういう
ことにはならない」と話す。ハイブリッドER室は、センター指定に合わせて4月1日から稼働を開始。1日3人
程度の利用を想定しているが、既に上回るペースで使われている。
 自治医大さいたま医療センターの救急部門は2002年から実質的な活動を開始。2次救急の患者だけでなく、
同センターが「関東有数の循環器病センター」を目指すとして設立された経緯から、循環器関連では群馬県や
栃木県からヘリによる搬送患者を受け入れるなど、これまでも3次救急としての機能を一部担ってきた。
 埼玉県は人口10万人当たりの医師数が全国で最も少ない医師不足県であり、救急医療においても厳しい状況
が続いている。人口100万人当たりの救命救急センターが1カ所以下なのは、秋田県と埼玉県のみ。救急患者の

受け入れ率も全国平均を大きく下回っている。

守谷俊氏
 守谷氏は2014年11月に救急部長に着任。救急部の医師は当時2人しかいなかったが、センター指定に向け人
員を増強。現在は応援も含め14人の医師を確保し、24時間受け入れられる体制を構築した。2015年下期には
80%台だった2次救急の受け入れ率は、4月1日からの1週間では96%に上昇。3次救急でも97%に達している。
来年度はさらに10床の増床も計画されている。

救命救急センターになったメリットの一つとして、守谷氏は教育力の向上も挙げる。「2次だから、3次だからと分けることなく、一緒に救急患者として診ることができる。大学病院としては珍しいが、各科の垣根が低く、ここでは多様なことを学べる」と話す。

※埼玉県内の救命救急センター
  • さいたま赤十字病院救命救急センター(さいたま市)
  • 埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター(川越市)
  • 深谷赤十字病院救命救急センター(深谷市)
  • 防衛医科大学校病院救命救急センター(所沢市)
  • 川口市立医療センター救命救急センター(川口市)
  • 獨協医科大学越谷病院救命救急センター(越谷市)
  • 埼玉医科大学国際医療センター(日高市)