〈とりびあ〉介護支援専門員の受験資格に救急救命士を加えることを要望
2017年02月21日更新
一般社団法人日本救急救命士協会は、8月9日、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格に救急救命士を加えるよう求める要望書を、厚生労働省老健局振興課の川又竹男課長宛に提出した。
介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格は、医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・機能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師・栄養士・精神保健福祉士といった一定の国家資格取得者で、実務経験5年以上、従事日数900日以上というのが条件になっている。しかし、救急救命士はこれらに含まれていない。
同協会の鈴木会長は、「救急救命士は医療職であり、ほかの国家資格と同様に介護支援専門員の受験資格に加えるべき」と話している。これに対して、要望書を受け取った厚生労働省は「前向きに検討していきたい」と答えた。
同協会は、昨年11月に発足し、国民に対して質の高い救急医療サービスを提供するため、救急救命士の資質向上と社会的地位の向上を図り、救急救命士の声を関係省庁や政治の場に届けていくことや、国民の健康と福祉の向上を目指した幅広い活動を行っている。今回の要望書もその活動の一環だという。