民間救急ほほえみは、365日24時間体制で、ご利用者様のニーズに対応した「質の良い生活を送るための最良の支援(お手伝い)」を、ご提供させていただきます。

民間救急・ケアサポートの予約受付はこちら 090-2201-1322 24時間対応

新着情報

〈とりびあ〉茨城・大洗町:財政難で救急車老朽化も買い替えできず

2016年10月14日更新

消防指揮車で患者を搬送

 茨城県大洗町消防本部が老朽化した救急車と消防ポンプ車を更新できずにいる。町の財政難で費用を工面できないためだ。赤い車体の消防指揮車を救急車代わりにして患者を搬送した事例もあった。更新予定はなく、当面はだましだまし使うことになりそうだ。

 28日の定例議会で飯田英樹議員が消防体制をただし、田山圭佐消防長らが答えた。

 答弁などによると、町消防本部所有の救急車は2台。うち1台は2001年に配備した車両だという。

 通常は13〜15年で更新する。15年度に更新する計画もあったが資金がなく断念した。エンジンに不具合が生じたため、5月16日から1週間のつもりで修理に出したところ、部品に経年劣化があって計13日間、町の車両は1台のみとなった。

 この間の救急搬送要請は39件。うち7件が出動中で、やむなく消防指揮車に医療用の資機材を積んで現場に急行した。患者が重症の場合は近隣市町に応援要請するつもりだったが、幸い軽症で、消防指揮車で足りたという。修理後は経年劣化の不安を抱えながら、使用を続けている。

 消防ポンプ車も古い車両がある。町内の消防9分団に各1台が配備されているが、うち3台は22年以上が経過。しかも約25年たったという1台は一部ポンプが故障中で、貯水槽やため池などからくみ上げができない状態だという。

 新車の導入費は救急車3000万〜4000万円、ポンプ車は2000万円が相場とされる。だが財政難のため購入基金への繰り入れができず、残高は110万円のみ。国の補助(2分の1)を活用しても賄えない。

 小谷隆亮町長は「いずれ更新に向けて取り組むが、救急車も手入れしながら乗れば支障はないと思う」と答弁した。