〈とりびあ〉MESH support
2016年06月07日更新
MESH support
「救える命救いたい」を合言葉として、沖縄から地域医療格差を解消すべく航空機を用いて医療活動を行う認定NPO法人。
【2016/5/31 「下り搬送」要請に飛行機で対応】
5/10に続き、MESH飛行機にて、那覇から沖永良部島へ、患者様の下り搬送をおこないました。各メディア様にも取り上げられましたので、詳細については下記URLをご参照ください。
皆様、患者搬送には大きく分けて「上り搬送」と「下り搬送」の2種類あるのをご存知ですか? 「上り搬送」とは「緊急治療を要する患者様を現場や一般病院などから高度医療が可能な救急病院へ搬送すること」です。それに対し「下り搬送」とは「救急病院にて加療の結果、容態が安定した患者様を一般病院へ戻すこと」になります。
MESHが飛行機にて対応した下り搬送が今回で2件目になるのですが、ここがかなり重要なポイントなのです。皆様もお気づきのとおり、下り搬送の患者様は命に関わる緊急性が低いため、積極的にはおこないにくいのです。なぜならば、下り搬送の任務中に、もし上り搬送の要請が入った場合にどうなるでしょうか? 重複要請により上り搬送を断らざるを得ませんよね! 重複要請により命に関わる緊急度の高い患者様を救えなかったとしたら本末転倒になってしまいませんか。厳しいようですが限りある資源を有効活用するには優先順位があって当然なのです。
そこでポイントの話に戻りますが、MESHはこの下り搬送をおこなうことも目的のひとつとして飛行機を導入しているため、ヘリコプターと飛行機とで使い分けが可能になっているのです。
ここで質問です。自立歩行のできない患者様は、今までどうやって離島に帰っていたのでしょうか? 答えです。①民間飛行機に4席分確保しベットを置き空路で移動。②長時間覚悟で海路で移動。当然①は大金が掛かります。②は患者様の身体的負担が大きすぎます。①②のどちらも定期便があり且つ医療スタッフも一緒に移動することが前提です。では、もし、①②両方ともに不可能な患者様はどうしていたのでしょうか? その答えは、③そのまま高度医療病院に入院し続けるしかなかったのです。
高度医療病院の病床にも限りがあるため、新たに加療が必要な急患を受け入れるためには、容態が安定した患者様を離島へ帰す必要があります。この「下り搬送」は患者様にとっても病院にとっても、とても重要な課題なのです。
この課題解決に、是非、MESH飛行機をご活用いただきたい!
MESHは皆様のお役に立ちたい、それがMESHの幸せだから。
琉球新報「慢性期患者を小型飛行機で搬送 メッシュ・サポート」URL:http://ryukyushimpo.jp/news/entry-289146.html
沖縄タイムス「四肢まひ男性の帰郷支援 那覇→沖永良部へメッシュ機」URL:https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=170998