〈とりびあ〉H27 救急総出場件数に対する不搬送件数の割合調べ(埼玉県内28消防本部)
2016年03月11日更新
救急車が現場に赴いても、病院搬送しない場合を「不搬送」といいます。
〔傷病者側(当事者)の都合により搬送をしないケース〕
搬送を拒否したり、傷病者がいなかったり、いたずらだったり、酔っ払って寝てただけだったり…。
〔救急隊の判断で搬送しないケース〕
下記の「明らかに死亡している」状態の基準にあてはまる場合。
「明らかに死亡している」状態の基準(下記 A または B)
A 一見して死亡と判断できるもの。
(ア)頸部または体幹部が切断されている場合
(イ)全身に腐敗がみられる場合 B 以下の6項目をすべて満たすもの
① 意識レベルが JCS300 であること。
② 呼吸が全く感ぜられないこと。 ※ 聴診器を使用し 30 秒以上かけて判断する。
③ 総頚動脈で、脈拍が全く触知できないこと。 ※ ECG モニターで心静止を確認し、30 秒以上記録する。
④ 瞳孔の散大が認められ、対光反射が全くないこと。
⑤ 体温が感ぜられず、冷感が認められること。 ※ 体温計を使用して測定することが望ましい。
⑥ 四肢の硬直または、死斑が認められること。
※ 下顎部の硬直は心肺停止直後に認められることがあるので、 四肢の硬直を必ず確認する。
※ 死斑と思われる部位を圧迫しても退色しない場合に、死斑と判断する。