〈とりびあ〉救急搬送診療料について(医師が同乗すると13,000円)
2016年06月30日更新
第190回国会総務委員会(2016.5.24)
質問(おおさか維新の会 河野正美)
救急搬送の診療報酬は可能か?
回答(厚労審議官)
医療機関に所属する救命救急士が医師の指示にもとづいて行う処置は救急救命管理料が、医師が同乗する医療機関間搬送は救急搬送診療料が算定できる
[通知]
C004 救急搬送診療料ー1300点(13,000円)
- (1) 救急用の自動車とは、消防法(昭和23年法律第186号)及び消防法施行令(昭和36年政令第37号)に規定する市町村又は都道府県の救急業務を行うための救急隊の救急自動車並びに道路交通法(昭和35年法律第105号)及び道路交通法施行令(昭和35年政令第270号)に規定する緊急自動車であって当該保険医療機関に属するものをいう。
- (2) 救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法(平成19年法律第103号)第2条に規定する「救急医療用ヘリコプター」により搬送される患者に対して、救急医療用ヘリコプター内において診療を行った場合についても救急搬送診療料を算定することができる。
- (3) 診療を継続して提供した場合、区分番号「A000」初診料、区分番号「A001」再診料又は区分番号「A002」外来診療料は、救急搬送の同一日に1回に限り算定する。
- (4) 搬送先の保険医療機関の保険医に立会診療を求められた場合は、初診料、再診料又は外来診療料は1回に限り算定し、区分番号「C000」往診料は併せて算定できない。ただし、患者の発生した現場に赴き、診療を行った後、救急用の自動車等に同乗して診療を行った場合は、往診料を併せて算定できる。
- (5) 入院患者を他の保険医療機関に搬送した場合、入院基本料を算定した日には救急搬送診療料は算定できない。
- (6) 「注2」の加算は、新生児又は6歳未満の乳幼児(新生児を除く。)に対して救急搬送診療料を算定する場合に加算する。
- (7) 「注3」の加算は、患者の発生した現場に赴き、診療を開始してから、医療機関に到着し、医療機関内で診療を開始するまでの時間が30分を超えた場合に加算する。700点(7,000円)
注
1 患者を救急用の自動車等で保険医療機関に搬送する際、診療上の必要から、当 該自動車等に同乗して診療を行った場合に算定する。
2 新生児又は6歳未満の乳幼児(新生児を除く。)に対して当該診療を行った場 合には、新生児加算又は乳幼児加算として、それぞれ1,500点又は700点を所定点 数に加算する。
3 注1に規定する場合であって、当該診療に要した時間が30分を超えた場合には、長時間加算として、700点を所定点数に加算する。
※看護師が同乗した場合は加算できないため、こんな時に研修医が駆り出されるらしい・・・。