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〈とりびあ〉埼玉県内全救急車にスマホ

2017年03月27日更新

県内全救急車にスマホ 患者受け入れ可否を検索

2017年3月17日

 県は救急搬送された患者の医療機関の「たらい回し」を防ぐため、3月から5月にかけて県内全27消防本部(局)の救急車216台全てにスマートフォンに対応した救急医療情報システムを導入する。救急隊員がスマホで医療機関の患者の受け入れ可否情報をリアルタイムで把握し、ワンタッチで電話して救急搬送の迅速化につなげる。

 県医療整備課は「救急医療体制の環境を整備することで、救急搬送の時間を短縮させたい」としている。

 県は2014年4月、受け入れ可否情報をタブレット端末で検索できる同システムを全ての救急車に導入。ただし救急隊員はタブレット端末で情報を把握した後、携帯電話で医療機関に電話をかけるため、手間がかかっていた。

 スマホを導入することで、検索画面からワンタッチで電話をかけられるようになるため、救急隊員の利便性が向上し、患者の搬送時間の短縮が期待できる。情報は全ての救急車の救急隊員が共有できる。

 同課によると、タブレット端末を導入する前の13年の重症患者2万3105人のうち、受け入れ照会が4回以上だった患者は2161人(9・4%)。

 導入後の16年は重症患者2万3804人のうち、受け入れ照会が4回以上だった患者は976人(4・1%)まで減少した。スマホを導入することで同課は「さらなる減少につなげたい」としている。

 同システムの対象となる県内の医療機関は214カ所。県境をまたいで患者の救急搬送もあるため、群馬県全域と千葉県の一部(松戸市や流山市など)の医療機関の受け入れ可否情報も検索できる。

 例えば、県の15年の集計データによると、児玉郡市広域消防本部(本庄市や神川町など1市3町)の救急患者5428人のうち、2362人(43・5%)が群馬県の医療機関に搬送。熊谷市消防本部からも7835人のうち344人(4・4%)が同県に搬送された。

 同しすてむは3月1日には県内18消防本部(局)に導入され、既に運用を開始。消防本部によっては1台の救急車にスマホを1台以上導入する。